はじめに
 

いつも皆さんは「Web」とどんなお付き合いをされていますか?

  • 検索サイトでおいしいレストランの検索?
  • あるいはチャットや掲示板でお友達と情報交換?
  • それともオークションやショッピング?
いずれの場合も皆さんのパソコン上のブラウザが、 Webサーバと会話を行いながら皆さんの欲しい情報を提供するようになっています。 会話っていうと何やら人間のようですが、決められた手順(プロトコル)をもとに、 プログラム同士が実際に会話をしています。 パソコン上で動いているプログラムは皆さんお馴染みのWebブラウザですが、 このときサーバ側ではさまざまな形態のプログラムが動いています。 CGIやASPという言葉は耳にしたことがありますか? ブラウザが呼び出すURLをちょっと気をつけてご覧になってみてください。 http://…….cgiとかhttp://…….aspなどといったURLが頻繁に出てくると思います。 これらがサーバ側(サーバサイド)で実行されているプログラムです。

サーバサイドJavaとは

これから説明するのは、サーバサイドで実行されるJavaプログラムです。 Java自体は、サーバサイドに限らずブラウザ上で動作したり(Javaアプレット)、 デスクトップ上で動作したり(Javaアプリケーション)しますが、 サーバ上で実行されるJavaを「サーバサイドJava」と呼んでいます(図1)。 この記事をご覧の皆さんは、サーバサイドのJavaをこれから習得し、 Webアプリケーションの開発を実践していこうという方だと思います。 皆さんが普段何気なく利用されているWebアプリケーションの動きの順番を簡単にまとめると次のようになります。

  1. 利用者がURLを指定し、ブラウザがページを表示する
  2. 利用者が、「フォーム」に何かを入力する
  3. 利用者が、「送信ボタン」を押す
  4. ブラウザが、入力された内容をサーバに通知する
  5. サーバが、Javaプログラムを起動する
  6. 起動されたプログラムが、入力内容を処理する
  7. サーバが、処理結果をブラウザに通知する
  8. ブラウザが、処理結果を表示する
ブラウザとサーバの間で会話が行われているという意味がわかりますよね(図2)。 実際のアプリケーションでは会話の数もこれより多く、もっともっと複雑にはなりますが、 基本はこれとまったく同じです。これから皆さんが開発していくことになるサーバサイドJavaの原形がこれです。 サーバサイドJavaという場合、
  • Java Servlet(サーブレット)
  • JavaServer Pages(JSP)
  • Enterprise JavaBeans(EJB)
の3つのキーワードがよく出てきますが、このうちEJBは大規模なシステム開発で使われるためここでは扱いません。 先程説明したWebアプリケーションの基本と、 Javaサーブレット/JSPというキーワードを頭の片隅に覚えておいていただいて、 Webアプリケーションを開発するための準備に入っていきましょう。

図1
図1
図2
図2

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