サーバサイドJavaとは
これから説明するのは、サーバサイドで実行されるJavaプログラムです。
Java自体は、サーバサイドに限らずブラウザ上で動作したり(Javaアプレット)、
デスクトップ上で動作したり(Javaアプリケーション)しますが、
サーバ上で実行されるJavaを「サーバサイドJava」と呼んでいます(図1)。
この記事をご覧の皆さんは、サーバサイドのJavaをこれから習得し、
Webアプリケーションの開発を実践していこうという方だと思います。
皆さんが普段何気なく利用されているWebアプリケーションの動きの順番を簡単にまとめると次のようになります。
- 利用者がURLを指定し、ブラウザがページを表示する
- 利用者が、「フォーム」に何かを入力する
- 利用者が、「送信ボタン」を押す
- ブラウザが、入力された内容をサーバに通知する
- サーバが、Javaプログラムを起動する
- 起動されたプログラムが、入力内容を処理する
- サーバが、処理結果をブラウザに通知する
- ブラウザが、処理結果を表示する
ブラウザとサーバの間で会話が行われているという意味がわかりますよね(図2)。
実際のアプリケーションでは会話の数もこれより多く、もっともっと複雑にはなりますが、
基本はこれとまったく同じです。これから皆さんが開発していくことになるサーバサイドJavaの原形がこれです。
サーバサイドJavaという場合、
- Java Servlet(サーブレット)
- JavaServer Pages(JSP)
- Enterprise JavaBeans(EJB)
の3つのキーワードがよく出てきますが、このうちEJBは大規模なシステム開発で使われるためここでは扱いません。
先程説明したWebアプリケーションの基本と、
Javaサーブレット/JSPというキーワードを頭の片隅に覚えておいていただいて、
Webアプリケーションを開発するための準備に入っていきましょう。
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