TomcatとApacheの連携
 

mod_jkのダウンロード

では、ApacheとTomcatを連携させてみましょう。 まず、連携のために必要となる「コネクタ」と呼ばれるモジュールを入手します。

ここからmod_jk-1.3.dll(約136Kバイト)というファイルをダウンロードしてください。

mod_jkの設定

ダウンロードが終わったら、 上記ファイルをC:\Apache\modules にコピーし、 ファイル名をmod_jk.dllに変更します。 そして、ApacheとTomcatをいったん停止してください。 停止は、【スタートメニュー】→【プログラム】→【管理ツール】→【サービス】をクリックし、 “Apache”または“Apache Tomcat 4.1”を選択して【停止】ボタンを押します。 Apache、Tomcatの順で停止してください。

サービスが停止したら、リスト1、リスト2の内容のファイルをメモ帳などのテキストエディタで作成し、 それぞれ、下記として保存してください。

  • C:\Apache\conf\mod_jk.conf
  • C:\Tomcat\conf\workers.properties
これらのファイルには、Tomcat側で処理させたいURLや、 mod_jkが使用するポート番号などの設定が記述してあります。

続いて、Apacheが受け取ったリクエストを必要に応じてTomcatに引き渡すようにします。 C:\Apache\conf\httpd.confというファイルをテキストエディタで開き、 ファイルの一番最後に、
Include conf\mod_jk.conf (注)
という1行を追加し、ファイルを保存してください。

最後に、Tomcat単独で動いていたときには必要だった8080ポートを使用しないように変更します。 C:\Tomcat\conf\server.xmlというファイルをテキストエディタで開き、 86行目の“Connector”というタグの部分を次のようにコメント化し保存します。

<!-Connector className= "org.apache.coyote.
tomcat4.CoyoteConnector"
port="8080"
(中略)
useURIValidationHack="false" /-->
(先頭と末尾に“!--”と“--”を追加します)

連携の確認

さぁ、準備は整いました。Tomcat、Apacheの順でサービスを起動してください。 そして連携できているかを確認します。ブラウザで、
http://localhost/examples/servlets/index.html
とURLを入力してください。 Tomcatの動作確認で見た図8の画面が表示されたでしょうか? されましたっ! パチパチパチ〜。
URLをご覧いただくとおわかりのように、先程はhttp://localhost:8080/〜と、 8080 というポート番号を指定していましたが、Apacheと連携した今はそれが必要ありません。

リスト1
# APACHE_HOME\conf\mod_jk.conf

LoadModule jk_module modules/mod_jk.dll
AddModule mod_jk.c
JkWorkersFile C:/Tomcat/conf/workers.properties
JkLogFile     C:/Tomcat/logs/mod_jk.log
JkLogLevel    error
JkOptions     +ForwardKeySize

JkMount /examples/* ajp13
JkMount /examples ajp13

JkMount /admin/* ajp13
JkMount /admin ajp13

JkMount /manager/* ajp13
JkMount /manager ajp13
 
リスト2
# TOMCAT_HOME\conf\workers.properties

worker.list=ajp13
worker.ajp13.port=8009
worker.ajp13.host=localhost
worker.ajp13.type=ajp13
 
図8
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(注) 以前のバージョンのApacheでは絶対パスを指定できましたが、 このバージョンでは、Apacheがインストールされたディレクトリからの相対パスしか指定できません。



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