JK2 一番簡単な設定例
 
最終更新日 $Date: 2003/11/01 16:47:22 $

とにかく動かすには

実は、JK2コネクタのソースに添付されているworkers2.propertiesファイルはそのままでは動きません。 とにかく動かしたいあなたのために、これ以上ない一番簡単な設定例をお教えしましょう!

まずhttpd.confに右の1行を追加します。

次はworkers2.propertiesですが、 右のファイルをAPACHE2_HOME/confに置いてApacheを再起動すれば、 Tomcatのexamplesコンテキストがブラウズできるようになります。

この例では、JK2の通信チャンネルには一番一般的なTCPソケットを使っていて、 [channel.socket:localhost:8009]がそれを定義している部分です。 この中で##で始まるコメント行は、それぞれのデフォルト値を参考のため書いてあります。 group=lbという行がありますがこれは、 このチャンネルを使うワーカグループを定義します。 右の例ではコメントにしているので、デフォルトのlbをそのまま使うことになります。[注]
デフォルト値の中で、hostportには注意が必要です。 この例のように[channel.socket:localhost:8009]と書いた場合は、channel.socketの後ろの コロンで区切られた部分が「ホスト:ポート」というように解釈されます。 もしその部分がなかったら、つまり[channel.socket:]という指定だった場合は、 右記のようにデフォルトが使われることになります。

[uri:xxxx]は、Tomcat側のコンテキストの割り当てを定義します。 ここでは、/examplesコンテキストをlbワーカグループを使って割り当てる、 という定義になります。ここでもgroupのデフォルト値はlbなので、 明示的に書かない場合はこれが使用されます。 この定義により/examplesコンテキストは、

  • チャンネルはTCPソケット
  • アドレスがlocalhost
  • portが8009
という設定でTomcatと通信することになります。

[status:]は、JK2の状態を監視するためのステータスワーカの定義です。 http://ホスト名/jkstatus とブラウザから入力するとJK2が持つ情報が表示されます。 ただし設定情報が丸見えとなってしまうため、 jkstatusというURLは何か違うものに変更しておくことをお薦めします。 この情報を非表示にすることは現状では出来ないようです。

[shm:]は共有メモリの定義ですが、この例では使う必要がないのでdisabled=1としてあります。 共有メモリを使わない場合であっても、このセクション自体は必要です。

Tomcat側のjk2.propertiesですが、これは変更する必要はありません。 添付のものを見た方は「あれっ?」と思われたことでしょう。だって、全部コメントだもん。 でもこのままでOKです。

httpd.conf
★Windows系
LoadModule jk2_module modules/mod_jk2.dll

★UNIX系
LoadModule jk2_module modules/mod_jk2.so


workers2.properties
# ${APACHE2_HOME}/conf/workers2.properties
# 一番簡単な設定例

# ログファイルの設定
[logger.file:0]
level=ERROR
file=${serverRoot}/logs/jk2.log

# ソケット通信チャンネルの設定
[channel.socket:localhost:8009]
info=Ajp13 forwarding over socket
## host=localhost
## port=8009
## group=lb

# lbワーカグループで使うコンテキスト
[uri:/examples/*]
info=Map the Tomcat examples
## group=lb

# ステータス監視ワーカの設定
[status:]
[uri:/jkstatus/*]
group=status:

# 共有メモリ
[shm:]
# 使わない
disabled=1


[注]デフォルトワーカはajp13であるため、 デフォルトワーカグループもajp13とするのがスジだったのでは、という気がします。



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